01/18/2010

「四分間のピアニスト」

2006年ドイツ。

去年のドイツ映画祭のプログラムに入っていたのを覚えていたら、今年のお正月休みのどこかで深夜2時半くらいにテレビつけたら始まったところで、映像の感じにとても惹かれてしまい、でも翌日用事があったので30分くらいみて断念。
かぜをひいたので室内でDVDでもと思って探したらレンタル屋にあった!ので、とても期待して見ました。

現代ドイツの女子刑務所、60年間独身を通して勤務する厳格なピアノ教師の女性と、天才的才能を持つが破滅型の殺人犯の少女が出会う。「個人的関心はないが才能は磨かれる義務がある」と教師が宣言して二人のレッスンが始まる。

……日本で映画祭以外で公開されなかったのがとてもよくわかる気がする。
華のある役者が一人も出てこない(これは褒め言葉)ため、一種異様なリアリティがある。
だけど、全編異様に息詰まる雰囲気で展開するわりには、細部のプロットのツメが甘すぎる。回想シーンの細切れをはさむだけで人生を説明してしまうとか。罪とトラウマが動機であるわりには、教師の方も少女の方も結局どういうことだったのかはっきりわからない。このくらいツメが甘かったらハッピーエンドで一気にまとめるしかなさそうだけど、それはやっぱりしないわけなので、ものすごく集中させられたわりに何か肩すかしな感じが残りました。
にもかかわらず、
こうやって批判的に書いたら稚拙さのほうに流れてしまう、その敢えて調和とか理解とかを逸れまくっていく展開とか、時々芝居的に伏線を回収したりとか、作っている方はもう徹頭徹尾大真面目で作っているんだという感じ、ユーモアのかけらもないところ、徹底した映像の暗さが、わたしは好きでした。
こんなのお隣の国でだって理解されそうもない。超ドイツ映画。
こんな結論。
そして、そういう映画に友達をつきあわせちゃあいけないですね。そっちのほうが大きな結論……。

意外とかぜなおりません!困るよー。

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01/11/2010

2010年!

あけましておめでとうございます!
どなたかここをごらんになっているのか。
というのはもちろん、長らく放置していたわたしのせいでございます。時々のぞいていてくださったかたがいらっしゃったら、本当にすみませんでした。

何度も同じようなことを書いていますが、いろいろ思うところありまして、戻ってまいりました。
またちょっとずつ更新します。
デザインもちょっと変えてみたのですが、ほんとうはいろいろ直したい……これも少しずつやります。

2010年のサブタイトルは、中島敦「山月記」からです。
荷が重すぎ&直球すぎなのですが、年末年始といろんなところでいろんなトラのイラストをみていて、
なんだかもう山月記ばっかり思い出してせつなかったり気持ちが引き締まったりしていたので、
やっぱり掲げておきます。
最初に読んだ時、当時なりにすでに重い衝撃を受けた(どこの学部に行くか考えてたからなあ……)のを覚えていますが、こんな年まで来てやっぱり重いです。

今年の抱負は、
1「忙しい」となるべく言わない。思っても口に出さない。
2「結果を求めない」「近道をしようとしない」
おおーまじめ。
でも1については、去年一年間で自分にほとほと嫌気がさしたので、実感としてです。これから暇になることなんかないんだから!
2はアバッキオの先輩ですね!初心にかえります!

仕事に首まで浸かりながらイベント死守!で締めた昨年の反動か、
年始はけっこうダラダラしていました。したかったので、満足です。
ちょっと必要があって読まなければいけなかったのですが、実家のコタツで(おばあちゃんがいて紅白がついてて)『死に至る病』を開いて読み出したらあまりのギャップに笑いも凍りつきました。キルケゴール的にはまさに絶望的な境地ですね(笑)。

さっきいきなり、思いっきり部屋着(ほぼパジャマ)で玄関も散らかってたのに隣に引っ越してきた人(男性)が挨拶に来ました!
申し訳ないんで出ちゃったけど最悪!(でも居留守よりいいよね……たぶん……)

え、えっと、とにかくことしもよろしくおねがいします!


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08/23/2009

雨の山中

Lily2
こんにちは。舌の根もかわかぬうちにだいぶ間があいてしまいました。
そんなわたしにも待ちに待った夏休みがやってきました。もう最後まで何だか散々でしたがとにかくお休みは来ました。というのははや二週間前のお盆の話です。以下回想。

去年はベトナムに行く元気がありましたが、今年はおとなしく二泊で裏磐梯に行きました。
……雨にふりこめられていました。
ホテルに着いた段階で雷とか鳴り始めていたんですが、それでも切れ目に長靴をかりて、傘持って、五色沼散策路は踏破、ゴンドラに乗って上の湿原も歩いて来ました。冬場はスキー場なのでしょうが、夏はブナ林と高山植物であります。
ゴンドラが素晴らしく、周囲は霧だらけなのが残念でしたが、もう高所恐怖症の人は乗れないだろうという素晴らしさ(わたしは高所嗜好)でした。でもけっこう犬とか乗ってたな。
五色沼は晴れていればそんなにハードな道ではないので、途中普通のサンダルの人なんかとすれ違い、長靴に熱い視線を送られました。
結論として、山の中にいると街なかより雨が気にならない(木があるから?)ということ、
雨の中の山歩きというのも普通ならしないので、潤った色とか草の匂いもまた乙なものでありました。
青い水も底が見える澄んだ水も美しかったです。
ああこんなところで一か月くらい引きこもりたい。

お盆に国内旅行に行ったのは初めてかもしれないのですが、
宿に本当にファミリーが多くて、ああファミリーってこんなに旅行とかするんだなあと思いました。
子供がたくさん。
温泉で小さい女の子を3、4人引率してるおばあちゃんとかがいて微笑ましかったです。

相棒が帰国したり同窓会的な集まりがあったり、イベントがあったりでお休みも終わってしまうのでした。
実家にすら帰らなかった(でもこの時期実家は虫の王国)。
写真は、五色沼周辺にちらほら見られた百合です。
百合は花はもちろん、直線の茎と水平な蕾のつき方が美しくて大好きです。


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07/06/2009

お椀の舟に箸の櫂

……前の更新はGWでした。
6月は休日が1日もなかったのよ。

仕事が新しくなって3ヶ月が経ちましたが、毎日小さな故障との小さな戦いです。
職場環境は恵まれているのに(人間関係とか、)こんなこと言うのも後ろめたいですが、
やっぱりただ慣れないということだけで心身への影響はあるみたいです。
はやく慣れたい……。
休みの日はただごろごろしていたい……。

というわけで、映画もコンサートも展覧会もぜんっぜん行っていません。

生まれてこのかた自分が仕事人間になるとはあんまり想像したこともなかったのですが、
仕事人間って別に「なるぞ」と思ってなるものではないんだろうなあ、と肌近く理解してきました。

だけどこれはただ緊張と自身のなさからくるものにすぎないということは、
次元の違う危機をすでに覗いたものとしてはわかるのです。転職経験者の強み。

それでも最近は後輩の女の子たちと夜の原宿渋谷を徘徊したり、
知り合いが出ている格闘技(お笑い?)を観戦したりもしました。
そんなこともすこしずつ書いていけたら。と思ってはいます。

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05/06/2009

上方帰り

わたしの偏愛する映画「写楽」(篠田正浩監督)のさいしょのほうで、
片岡鶴太郎扮する十返舎一九が吉原の切見世で寝っころがって膝栗毛をかいていて、
若い女郎が馬乗りになって(確か)「一回いくらの商売なんだから、やらねえんなら帰ってくんな!」と啖呵を切るのです。
けとばされた一九が「やっぱり江戸の女はいいねぇ!」と唸るのに、「お客さん、上方帰りかい」というシーンがありました。
江戸の女はきっぷいいねぇ、とわたしも思い、中坊のときからなかなか好きなシーンです。
いま急に思い出しただけです。DVDになってよかった!

で、京都にいってきました。
もう4日前には帰って来ていたのですが。
デジカメ写真をアップしようと思ったら、(こんなのこの年齢でわたしだけだと思うけど)サイズの問題?でうまく入れられませんでした…。
そのデジカメすら相棒の去年の誕生日プレゼント(配慮の上設定済み)だったわたし。ちゃんと今後も生きていけるんだろうか(前の部署は超アナログでやっていけたからなあ)。

さて到着後はほとんど電車に乗らず、バスも使わず(バスは在住経験者にはひどく評判が悪かったので)、ひたすら歩いて歩いて歩きました。
一日目:三十三間堂→智積院→清水寺
二日目:嵯峨野散策 祇王寺 化野など
三日目:南禅寺→哲学の道→大文字山(登った。なかなかしんどかった。途中で諦めかけたけど踏破)
だいたいこんな感じです。わたしは京都実に12年ぶりなので! 二度目の場所もありましたが感慨新たでした。

むくむくとした新緑が美しく、全体的に山方面多めの行程だったので、満喫しました。南禅寺の奥のほうとか、祇王寺もとてもいい時期でした。
この祇王寺と、あと智積院庭園は他に比べると知名度が低いかもしれないけれど名所です。
前者はまあ平家物語(というか高河というか)で前に行ったとき勝手に内心ここを主目的地にしていた、やっぱりまた行きたかったのです。最初に読んで心打たれたとき少女だったけどもうこんな大人になったよ。という感慨。
後者は会社の先輩おすすめだったのですが、「なんというか、庭がほとんど池」という説明で想像できずにいたら、まさにそうとしか言いようがなかった。広縁の足下が水、というあの意外性と気持ちよさよ。足ぶらぶらしてたら鯉が大集合してきて怖かった。
三十三間堂は初めて行きましたが、とても面白かった! 二十八人衆が生きてるみたいで、この彫刻の水準はすごい。等身大だしついじっと見つめてしまい、出るまでに大変時間がかかりました。

さてスニーカーを普段はかないわたしはアディダスのスリッポンでしたが、一日目で早くも靴ずれになり、筋肉痛もものすごく、でも自称健脚の根性でずっと歩いていたら、最終日の夕方あたりから本気で足をひきずるようになってしまいました。帰れてよかった…。新幹線に乗ったとき、「ああ、これで2時間座れるんだ!」とほっとしましたもの。

世間のきっちりした連休をちょっと前倒しで行ったので、予想していたのよりはずっとすいていて、それもよかったです。
四条の街中は道が狭く車が多く、東京より空気悪いんじゃないかと思いました。ちょっと離れるともう緑が麗しいのですが。普通のビジネスホテルに泊まっていたので宿周辺に来ると急に疲れが出たりして。

旅行中に年を取ったわけですが、あんまり実感がないのでいい過ごし方かもしれないです。
でもメールをくれた方々ありがとうheartほとんどここ知らないけど。普段の付き合いの悪さにもかかわらず、自分も捨てたものではないと地味に思いました(笑

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