「四分間のピアニスト」
2006年ドイツ。
去年のドイツ映画祭のプログラムに入っていたのを覚えていたら、今年のお正月休みのどこかで深夜2時半くらいにテレビつけたら始まったところで、映像の感じにとても惹かれてしまい、でも翌日用事があったので30分くらいみて断念。
かぜをひいたので室内でDVDでもと思って探したらレンタル屋にあった!ので、とても期待して見ました。
現代ドイツの女子刑務所、60年間独身を通して勤務する厳格なピアノ教師の女性と、天才的才能を持つが破滅型の殺人犯の少女が出会う。「個人的関心はないが才能は磨かれる義務がある」と教師が宣言して二人のレッスンが始まる。
……日本で映画祭以外で公開されなかったのがとてもよくわかる気がする。
華のある役者が一人も出てこない(これは褒め言葉)ため、一種異様なリアリティがある。
だけど、全編異様に息詰まる雰囲気で展開するわりには、細部のプロットのツメが甘すぎる。回想シーンの細切れをはさむだけで人生を説明してしまうとか。罪とトラウマが動機であるわりには、教師の方も少女の方も結局どういうことだったのかはっきりわからない。このくらいツメが甘かったらハッピーエンドで一気にまとめるしかなさそうだけど、それはやっぱりしないわけなので、ものすごく集中させられたわりに何か肩すかしな感じが残りました。
にもかかわらず、
こうやって批判的に書いたら稚拙さのほうに流れてしまう、その敢えて調和とか理解とかを逸れまくっていく展開とか、時々芝居的に伏線を回収したりとか、作っている方はもう徹頭徹尾大真面目で作っているんだという感じ、ユーモアのかけらもないところ、徹底した映像の暗さが、わたしは好きでした。
こんなのお隣の国でだって理解されそうもない。超ドイツ映画。
こんな結論。
そして、そういう映画に友達をつきあわせちゃあいけないですね。そっちのほうが大きな結論……。
意外とかぜなおりません!困るよー。



Recent Comments